落語「余一会 春風亭一之輔独演会」鈴本演芸場

鈴本演芸場で8月の余一会「春風亭一之輔独演会」 を拝見しました。

開口一番「鮑のし」春風亭貫いち
「粗忽長屋」春風亭一之輔
出囃子は「あほだら経」、先ほど登場した貫いち君がジョギングしているのに出くわしたという話から。馬石師匠も隅田川添いをジョギングしてるらしい。爆笑。お酒好きの柳家はん治師匠の失敗エピソードも爆笑。百川が粗忽長屋に、確かに可愛いよね。粗忽長屋はかなり哲学的、熊が最初に登場する時、ちょっとの間、自分が誰かわからなくなっているのが興味深い。オリジナルキャラの「死んだおじさん」も面白い。死んでいるけど生きている、生きているけど死んでいる、どちらも正しく間違っている。熊を説得する八五郎の勢いが激しい。そのために、下げの「抱いてる俺はどこの誰だろう?」への繋がりは少し無理があるのかも。

壽九月下席真打昇進「置泥(夏泥)」春風亭一蔵
9月10日に帝国ホテルで昇進パーティが催されるそう。おめでとうございます!広島のマツダスタジアムでの一之輔さんとのエピソードが爆笑。結局言われたのが「お前、うるさい」とは。理解できるだけに面白い。拝見するのは2回目ですが、明るく暑苦しい落語が面白い。たびたび発せられる「いい目してるゼ」が良い。

「もう半分」春風亭一之輔
小三治師匠のCDでしか聞いたことがなく、一度聞いてみたかった演目。笑える部分はほぼ無いのですが、一之輔さんらしく設定が少し変わっている。酒屋の夫婦は2人は、理由は不明ですが、過去に悪事を働いている。爺さんが忘れていった50両もあっさり盗み、盗んだのを通報されるのを防ぐために、爺さんを包丁で殺し、死体を川に落としてしまいます。照明も暗くなり、昨夜あまり寝ていなかったので流石に眠くなってしまいましたが、聴けて嬉しい。

講談「本能寺の変」一龍斎貞橘
一之輔さんと同じ日大の同窓だそう。学生時代はミュージカル研究会(ミュー研)だとか。一龍斎系の講談は初めて聞きましたが、かなり落ち着いてるのか。

「青菜」春風亭一之輔
2ヶ月ぶりの青菜ですが、前回より面白かった〜。三三師匠を、親殺されたトカゲって。。。だんだんアップグレードしているのが凄い。お馴染みの「タガメの女房」はあんな般若顔だったっけ、それに今回ぶくぶく太っていることも判明しました。隠居の妻を真似する植木屋のお澄まし顔の「ふんふんふんふん」も最高。亭主を小馬鹿にしながらも、結局、綿入れ3枚を着させられ(十三単衣)、押入れに押し込められるも、付き合ってあげる優しさと仲の良さが素敵。いや〜面白過ぎて、久しぶりに笑い泣きでした。素晴らしい!

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