八月納涼歌舞伎 第二部『新門辰五郎』『団子売』歌舞伎座


歌舞伎座で「八月納涼歌舞伎 第二部」を拝見しました。1本目は『新門辰五郎(しんもんたつごろう)』、真山青果作の新作歌舞伎ですが、1976年以来47年ぶりの上演だそう。

配役
新門辰五郎:松本幸四郎(高麗屋)
会津の小鉄:中村勘九郎(中村屋)
芸妓八重菊:中村七之助(中村屋)
九紋龍の定五郎:市川男女蔵(瀧野屋)
秋葉屋のお六:坂東新悟(大和屋)
堂前の庄吉:大谷廣太郎(明石屋)
三春の猪之吉:中村橋之助(成駒屋)
花川戸の小竹:中村福之助(成駒屋)
海苔屋の久次:中村虎之介(成駒屋)
馬道の清五郎:中村歌之助(成駒屋)
天狗党都築三之助:市川染五郎(高麗屋)
辰五郎伜丑之助:中村勘太郎(中村屋)
寄席の女主おとめ:中村梅花(京扇屋)
用心棒黒部六之進:中村吉之丞(播磨屋)
会津巡邏隊佐瀬得司:澤村宗之助(紀伊國屋)
茶屋亭主万兵衛:松本錦吾(高麗屋)
金看板の源次:市川猿弥(澤瀉屋)
目明し弥太吉:片岡亀蔵(松島屋)
山谷堀の彦造:中村隼人(萬屋)
山井実久:中村獅童(萬屋)
絵馬屋の勇五郎:中村歌六(播磨屋)

苦手な幕末もの。佐幕?倒幕?尊王攘夷?長州薩摩龍馬小五郎どっちがどっち、何度覚えても忘れてしまう。会津藩は佐幕派(親幕府派)の代表、天狗党は水戸藩内外の尊王攘夷派(倒幕派)だとか。人間関係の説明が無い(聞いていない)ので難しい!秋葉屋のお六は辰五郎の妾だったのね。。。そして新門辰五郎は実在の人物だったのか!そして獅童さんの山井実久はいったい何者だったか、人間的な深みは全然感じられなかったが本当謎。歌六さんの登場場面が多いのは重要無形文化財「歌舞伎脇役」に認定されたのを記念してなのでしょうか、台詞が聞き取りにくいのは残念。さらに登場人物が多いわりに、スポットが当たらず、登場人物の輪郭がぼんやり、盛り上がりに欠け、中途半端で眠気が。正直、古臭い台本だと思ってしまいました。新悟君のお声の清涼感に癒され、勘太郎君の今後が楽しみです。

2本目は竹本連中による舞踏劇『団子売(だんごうり)』です。

配役
杵造:坂東巳之助(大和屋)
お福:中村児太郎(成駒屋)

男と女、杵と臼、詞章がえげつないですが、子宝長寿を寿ぐ目出度い演目、明るく時間も短い、先ほどの演目との対比で思いの外良かった。来週の第一部は期待しております。

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