「11月上席 夜の部 落語の仮面祭り 主任:三遊亭白鳥」鈴本演芸場

前座「狸の札」三遊亭二之吉
「ナースコール」鈴々舎美馬
かなりアレンジされたナースコールでしたが、面白い。情緒がバグっているチャラい愛(ラブ)ちゃんは、自分がモデルなのか。『黒い看護婦』のチョイスが渋いです。下げは「ナースコールにもBPOが適用されたようでございます」
「ジャグリング」ストレート松浦
珍しく沢山喋った松浦さん、魔法使いの了見、美内すずえ先生の了見。
「浮世床」祝二つ目昇進 金原亭駒介 改め 金原亭馬吉
マクラの地理小噺は面白かったが、本編はぼんやりしてしまいました。おめでとうございます。
「怪談長短」鈴々舎馬るこ
不思議な「長短」の改作、気が短い短七さんが永楽堂の餅菓子を買った所から。蕎麦をすする所作で憑依するのが楽しい。沖縄のユタはともかく、プレアデス星人は怪しげ。最後はまさかの展開、ちゃんと成仏できて良かった。下げは「だから教えねぇほうがよかった」
「浮世節」立花家橘之助
かんちろりん、たぬき。気っ風の良さが素敵。
「時そば」柳家小満ん
2年前に拝見したのも「時そば」でした。燻し銀の落語。
「マキシム・ド・呑兵衛」蝶花楼桃花
玉の輔師匠で拝見したことのある白鳥噺、夜景の代わりに野犬、コック帽の代わりに長靴、ワインの代わりに30年熟成みりん、酔っ払いの客、留吉が一番まともなのが可笑しい。下げは「それでチエが孫の手を貸してくれた」

「漫才」ロケット団
大谷結婚の時のインタビューは何度聞いても笑える。
「湯屋番」隅田川馬石
今日一番面白かった。ご飯は桃屋の花らっきょう、座布団上を大きく使った妄想爆裂の爆笑落語、馬石師匠の可愛さが最高、雷の所作に爆笑。下げは「何か言いながら上がっていく」
「紙切り」林家二楽
桃太郎、湯屋番、木枯し(紋次郎)。
「高座への螺旋階段」三遊亭白鳥
座布団は蛍光ブルーのものに変更。『2人の王女』オーディション場面を落語家。夢空間の土屋社長が良い味出してる。一次審査は「露天風呂、生前退位、皮財布」の三題噺、柳家ミミはやはり三三師匠の弟子だったのか。皮財布で「芝浜」に引っ張られる中、三遊亭花は、熊の皮財布の精が病気の治る露天風呂まで案内するメルヘン落語を披露。二次審査は「毒」がテーマ、下げは「私の切り札」の新作落語。残った三人は三遊亭花、柳亭こみち、神田黄緑。一番手のこみちさんが白雪姫のパクリ落語を発表してしまいますが、次の花はこみちさんのプライベートからヒントを得た噺、黄緑は『赤穂義士伝 吉良邸討ち入り』の改作に挑戦するが途中で思いっきり噛んでしまう。それをヒントに、続いてハブとマングースの噺を披露し圧勝。大好きな「ガラスの仮面」とオーバーラップするのも楽しい45分の長講でした。

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