落語「2021 古希記念 桂南光独演会」国立劇場 小劇場

落語「2021 古希記念 桂南光独演会」国立劇場 小劇場
国立劇場 小劇場で開催された「2021 古希記念 桂南光独演会」を拝見しました。2ヶ月ぶりの落語会、やっぱり落語は良いです。

「ご挨拶」桂南光
皆様おっしゃっていますが、70歳とは思えないお元気さ。南光師匠が桂枝雀師匠のラジオ番組『オーサカ・オールナイト 叫べ!ヤングら』を聞いて、「いい人だ、気が合う」と感じて枝雀師匠の落語を聞いたこともないのに弟子入りにいったエピソードでいきなり泣けます。阪神百貨店と阪急百貨店の通路で声をかけたら、自衛隊の勧誘と間違えられて無視されたり、練習のために披露してくれた枝雀師匠の落語に爆笑した挙句、「そんなアホなことでけません」と言ってしまったというエピソードはお二人の関係が偲ばれます。

「田楽喰い(ん廻し)」桂優々
良く聞く演目、アスパラガスンでけっこう引っ張ったのが面白かったですね。

「代書屋」桂南天
うぐいす餅の「なまもの」を「いきもの」、「生演奏」を「生姜焼」と読み間違えるマクラがちょっとぐだぐだで心配になりましたが、枝雀師匠得意の爆笑ネタは、アレンジが効いており面白かった!住所を「十三(じゅうそう)=大阪の歓楽街」と間違えるのは大阪以外の人にはわかりにくいか。下げは、ずっと隣人の松本さんに借りた判子を訂正印として使ったいたが、最後は自分(田中)の判子が出てきて、「好きな方で暮らしなはれ」。

「火炎太鼓」桂南光
今回、師匠に教えてもらってない演目に敢えて挑戦されたそう。確かに火炎太鼓は以外でした。南光師匠夫婦の心温まる怖いエピソードのマクラから、落語へ。道具屋夫婦の絡みは「替り目」や「御慶」を思い出させ、優しさと可笑しみがあります。江戸落語なので、上方の落語家が演じるのは珍しいのか。火炎太鼓を買うのを大名から、鰻谷の住友さんに変えたり、蔵役人を登場させたり、大阪風にアレンジされています。下げは特になく人情話っぽく仕上がっていました。朱色の着物をお召しになった南光師匠が火炎太鼓に見えましたよ。

「動物ものまね」江戸家まねき猫
お父様(師匠)が3代目江戸家猫八なんですね。サラブレッドか。ネタは通信販売ものまねショッピングで、ニワトリ目覚まし時計、江戸家警備防犯システム、まねき猫コンパニオン出張サービスの3品を紹介、その後は、江戸家お馴染みのニワトリモノマネ教室。最初は巻き舌にして「おおおっお〜」と叫ぶことから始めるといいという。何にも考えずに笑えます。

「上州土産百両首」桂南光
10年ぶりに出会った幼馴染みの正太郎と牙次郎は、二人ともスリ。真面目になって5年後に会おうと約束するが。。。マムシの三次、土佐堀の松蔵など名前が格好良い。最後は悲劇ではなく、希望に溢れる終わり方でした。落語に関しては、未完成がありましたが、今後の発展が楽しみ。歌舞伎や演劇で一度拝見してみたいです。東京っぽい演目二題でしたが、1つは上方の古典落語を聞いてみたかった気もしますが、とても楽しい落語会でした。

国立劇場前庭の桜はどれも満開、花見の方々で賑わっていました。
国立劇場の桜
国立劇場の桜
国立劇場の桜
国立劇場の桜
いつか桜の森の満開の下で落語を聞いてみたいです。

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