三遊亭円楽プロデュース 江戸東京落語まつり2022『老・壮・若 東西会』よみうり大手町ホール

三遊亭円楽プロデュース 江戸東京落語まつり2022『老・壮・若 東西会』よみうり大手町ホール
よみうり大手町ホールで開催された三遊亭円楽プロデュース 江戸東京落語まつり2022「老・壮・若 東西会」を拝見しました。皆んな面白い!

「棒鱈」桂宮治
真打に昇進してからは初めて拝見。一之輔さんとも仲良いんですね。流石愛されキャラ。まさか「寄席のジャイアン」と呼ばれているとは。母親が一晩でビール1ケース飲んじゃうくらい酒豪だったとうマクラから落語へ。全裸でトイレに座ってたらトラウマになりそうです。「棒鱈」は先日、柳亭歌奴さんのを聞いたばかりだったので、内容は同じですが、違いが面白い。「十二月」の歌は鉄板ですが、急に泣き出した熊五郎が「覚えちゃった、歌いたい」と言い出すのが爆笑。夜公演との間に酒が飲める場所は見つかったのでしょうか。

「手水廻し」月亭方正
2回目ですが、爆笑系の落語は良いですねぇ。「京阪乗る人、おけいはん」「生ビール、何杯飲んでも1杯450円」「噛む」など大阪にはとんでもない標語、看板があるという話から。ケツの穴から・・・は本当に言う人いるのか。落語は「ちょうず」の面白い言い方でつっきた感じ。頭を回す頭が長い人、大阪の旅館で頑張って塩水を飲み干す件は最高。面白かった!

「短命」春風亭一之輔
今日はまさかの6割程度の入り、しかも前方に偏っているのを見て、お弁当に例える発想が素敵。隠居の短命である理由の説明に、まったくピンと来ない八五郎の件が長過ぎですが、もれなく面白い。もはやわざとやってんだろ。今日は浅草演芸ホールからいらっしゃたようで、暇な爺婆が暇つぶしにやってくるという話も最高。ビニールガサガサとか黒飴コロコロとかいかにもありそう。アサダ二世の鉄砲でビクッてなりそ〜。八五郎の妻のご飯の盛り方、羽織を脱ぐタイミングも素晴らしい。下げは「目を上げるとふるいつきたくなる・・・長生きだ」

「抜け雀」桂南光
舞台が小田原なので江戸落語かと思っていたのですが、上方にもあるのね。ファンタジーなお話は大好きです。雀の止まり木は鳥籠ではなく、上方だと鞍馬山の大杉なんですね(南光師匠のオリジナル?)。下げは「天狗になるなよ」

「寝床」柳家権太楼
今日もマクラは補聴器か。店子、家人、奉公人たちの言い訳から以前の番頭が旦那に義太夫を無理やり聞かされ失踪したところで下げるのは志ん生師匠バージョンなんですね。下げは「今ウクライナへ行って、ロシア兵と戦ってる」

「餃子問答」瀧川鯉昇
もう出てきた時から喋り出すまでの時間が面白い。餃子が有名な浜松出身、浜松、宇都宮どちらも小麦の産地で、浜松はキャベツ、宇都宮は白菜も取れるから餃子が有名になったとのこと。親方は蒟蒻屋ではなく餃子屋、最後の問答は蒟蒻が餃子に変わっただけで同じ。大変に癒されました。

コメント

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