鈴本演芸場で「5月上席 夜の部~権太楼噺・爆笑十夜~」9日目を拝見しました。ゴールデンウィーク明けの平日ということで客入りは少なめ、だらけた雰囲気が良い感じです。
前座「たらちね」柳家ひろ馬
「ちはやふる」柳家我太楼
雲助師匠から習ったというちはやふるは、元々とはかなり違った形態に。
「太神楽曲芸」翁家社中 和助・小花
初めて拝見する和助さんの鞠の曲芸から。日常で役に立つ曲芸のコーナーも初めて。両手でスーパーの袋を持っている状態で雨が降った時はおでこで傘をさす。色々広がりそうなタネでした。
「浮世根問」春風亭百栄
のらりくらりとしたマクラからのらりくらりとした落語へ。急にキレる隠居が面白い。
「狸賽」入船亭扇遊
「漫才」ニックス
「権助魚」五街道雲助
下げは「一円じゃねぇ、二円もらって頼まれた」
「松曳き」桃月庵白酒
国宝をディスれるのは弟子だからか。初めて聞いた落語でしたが、面白い!殿様と「妾馬」でもお馴染みの田中三太夫、どちらもネジが外れている。植木屋として登場する八五郎が一番しっかりしているのも楽しい。けっこう難易度の高そうな、とんちんかんなやり取りが最高。下げは「よぉ考えたら、余に姉はなかった」
「動物ものまね」江戸家猫八
初春の鶯、八色鳥、犬、チャボ、サイ、ウランウータン。
「星野屋」三遊亭わん丈
「普段の袴」春風亭一之輔
「紙切り」林家二楽
桃太郎、市川團十郎(弁慶)、五月雨(最上川)
「くしゃみ講釈」柳家権太楼
桂枝雀、笑福亭仁鶴、柳家権太楼師匠のCDでしか聴いたことがなかった落語、顔芸が得意な権太楼師匠、表情が付くとまた違った面白さ。上方と比べると、のぞきからくり、講談、くしゃみ部分は控えめか。とても体力のいる落語、お疲れ様です。
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